注文住宅では本体価格の他に別途費用がかかります
注文住宅の価格を表わすときには、坪単価の本体価格という表記の仕方をします。注文住宅の建設を請け負うハウスメーカーなどにおいては、住宅の価格の目安を表わすために坪単価の本体価格を表示してありますが、現実的に住宅が建つときに必要になる価格とは異なっていますので注意したほうが良いでしょう。住宅に住んで生活を行うためには、建物だけではなくて水道や電気などを引くための工事や、照明や外溝、エアコンの設置などの工事が別途必要になってきますので、表示されている本体価格とは別に20%から30%程度の費用が上乗せされるものと考えておかなければなりません。注文住宅というものは施主の意向を反映させて建設する建物となりますので、土地の条件やそれぞれの建物ごとの特徴によって内容が大きく変わってくるものと言えます。
ただし、建て主の立場として考えると建設を始める前に、どの程度の費用が必要になるのかの目安がわかっていないと、購入の検討をすることは難しくなります。そうのような問題点を解決するために、注文住宅を請け負っているハウスメーカーでは、建物ひとつひとつにおける条件を除いて、誰が建てても変動しない建物についての価格のみを本体価格という表記の仕方で表わしています。そのために本体価格については、それぞれのハウスメーカーが独自に設定を行っている標準仕様に基づいて算出された金額が表記されています。住宅の建設を行うときには、土地の条件によって本体価格とは別途に設計料や地番調査費、確認申請費などの諸経費がかかってくることも考慮に入れて購入計画を立てるようにしましょう。